吟詠・剣詩舞とは

吟詠について

吟詠を知ろう

詩吟イメージ

吟詠とは、漢詩(中国詩・日本詩)を用いる朗吟と、和歌や短歌、新体詩などを用いる朗詠とを合わせた呼び方で、明治頃に今の形に完成したとされるまだ歴史の新しい日本の芸能の一つです。
よく結婚式などのおめでたい場で、「祝吟」という言葉を耳にすると思います。あれは吟詠のことを指します。

流派について

昭和三十一年に設立された吟詠会

吟詠は、「吟詠道鶴洲流」といい、昭和31年に誕生しました。総本部は北九州にあり、他にも、福岡吟詠会(福岡)山口吟詠会(山口)、長崎吟詠会(長崎)、神戸吟詠会(兵庫)の4つの地区本部があります。
私の教室の所属は福岡吟詠会になりまして、生徒さんは下は6歳から上は90歳までの方々が日々お稽古に励んでいます。
日ごろのお稽古だけでなく、各種コンクール、発表会など活発に活動を行っており、コンクールにおいては、多くの受賞者を輩出しています。

昇段試験について

毎年秋に昇段級試験が開催されます。初心者の方はまず無級の状態で、そこから「5級・4級・3級・2級・1級」と上がっていきます。その後、吟号(吟詠界での芸名)を受けたり、「伝」にあがったり、その上は吟詠の指導資格「師範」を受けることもできます。このように、まずは無級から始めて、徐々に階級を上げていくのも習う上での楽しみの一つとなります。

吟詠動画

剣詩舞について

剣詩舞道とは

剣詩舞イメージ

剣詩舞とは、その吟詠に合わせて、日本刀(模擬刀)や扇子などの道具を使って表現することを言います。主に吟詠に合わせますが、音楽などに合わせて舞うこともあります。

流派について

  • 神伝真正 早淵流剣詩舞
  • 吟剣詩舞

剣詩舞は、「神伝真正早渕流剣詩舞道」を指導いたします。この流派は、荒木無人斎流居合道の居合の型を基につくられた剣詩舞道であり、刀、槍、長刀等の武具はもちろんのこと扇の扱い、体捌きも刀法を基本として創作されました。
総本部は神戸市にありまして、私が担当するのは「九州地区」になります。生徒さんは下は6歳のお子さんから大人の方までが刀と扇を手に、日々研鑽を積んでいます。
日ごろのお稽古だけでなく、各種発表会などへの参加を積極的に行っており、舞台に立つことも楽しみの一つとなっています。

大日本敬天社道場 総本部
吟剣詩舞
大日本敬天社道場 総本部

過去のメディア出演

以下の通り、当流派がメディアに取り上げられました。

昇格考査

毎年一回、昇格考査が開催されます。初心者の方はまず無級の状態で、そこから「5級・4級・3級・2級・1級」と上がっていきます。次に「昇号」この時初めて剣詩舞界における「芸名」を襲名します。その後「伝位」となり、「初伝・中伝・・・・」となります。その後は、「指導者」への道へとなり、師範になると教室を開くことができます。

剣詩舞動画

財団吟剣詩舞主催コンクールの紹介

財団コンクールというのがあります

公益財団法人 日本吟剣詩舞振興会が取り組んでいる吟詠と剣詩舞のコンクールでは、全国大会優勝者に文部科学大臣賞受賞などが授与されます。当会宗嗣もこのコンクールで優勝を果たし、文部科学大臣賞を受賞した経緯があります。

青少年育成の場となっています

財団コンクールは、青少年の吟剣詩舞という伝統芸道の日頃の鍛錬を大いに発揮する場であり、文部科学大臣賞というのは、伝統芸道を継承していく自信に繋がるものです。そういった点で、財団コンクールは、吟詠・剣詩舞を習得する青少年にとって、またとない成長の機会となります。